回避依存・回避型愛着スタイルの人との付き合い方

恋愛依存・共依存・AC専門
大切な人との
コミュニケーションギャップを断ち切る
アドラー心理学カウンセラーの田山夢人です。

回避依存や回避型愛着スタイルの人との付き合い方に悩んでいませんか?

こちらから関わりを持とうとするほど、こちらから親密になろうとするほど距離を置かれる「回避依存」や、診断のされ方によっては「回避型愛着スタイル」の人たち。

単に仕事の関係や友人関係ならまだいいかもしれませんが、これがお付き合いをしている人やご家族のような、距離を置かれても関わらなければいけない関係性だとこちらも困ってしまうこともありますよね。

しかも、この「回避依存」や「回避型愛着スタイル」の人たちに引き寄せられるのが、面倒見のいい「共依存」の人であったり、親密さを求める「不安型愛着スタイル」の人たちであることも多く、この組み合わせになるとさらに問題を大きく、そして複雑にしてしまいやすくなります。

では、この「回避依存」や「回避型愛着スタイル」の人たちとうまく付き合うにはどうしたらいいのでしょうか?

今回は付き合い方についてお話ししていきます。

まず、付き合い方についてお話しする前に、回避依存、回避型愛着スタイルの人たちの特徴を知っておくと便利です。

|回避型の人の特徴

あげればキリはないのですが、ひとまずここでは3つほどご紹介させていただきます。

①距離を詰めると離れる

回避型の人は、距離を取ることで自分を守ろうとする傾向があります。

なぜ自分を守ろうかとすると、傷つくのを回避するためや、裏切られることを回避するため、人によっては縛られないために回避する人も。

人それぞれ目的は違いますが、距離を取るのはその人なりのルールがあるんですね。

だから、グイッとよれば離れる、その特性を理解して、その特性を引き受けて付き合う覚悟を決めたいです。

②親密さや共感は苦手

回避型の人は、全員というわけではありませんが、幼い頃に何らかの理由で養育者や周りの人間関係において、親密な関係を築くことが困難だった人が多い傾向があります。

共感することが逆に自分の身を危険に晒すような状況、たとえばネグレクトや虐待などの経験がある人も少なくなく、親密さや共感を閉ざすことでサバイバルしてきた人です。

そのため、共感的に接してもそこに対して嬉しさを感じたりしないことが多いとも言われています。本人から共感的コミュニケーションを求めることも少ないです。

③感情表現や自己開示は苦手

昔から心を閉ざしたり、人と距離を取ることを実践してきたこともあり、自身の感情を表現することが苦手だったりします。

大変なのに平気な顔をしていたり、悲しいのに笑っていたり。

だから、回避型の人と接していると、思ったような返事や反応が返ってこなくて、こちらが不安になったり、人によっては怒りを感じる人などもいて、それがこじれる要因になったりもします。

|回避型の人との付き合い方

ではそんな特徴を持つ回避型の人と、どのように接していったらいいのか。いくつか対応方法をご紹介します。

①相手のルールに従う

これは共依存タイプの人や、不安型愛着スタイルの人からしたら耐え難いことかもしれませんが、相手は迫れば迫るほど離れます。

そんな相手と信頼関係を築くためには、こちらが相手のペースや距離感に合わせるしかありません。

会う頻度や連絡のやり取りの仕方などを相手に合わせる。

それが嫌だったり耐えられないのなら、キッパリと離れた方がいいとも言えます。

それをする覚悟がある人だけが、回避型の人たちと信頼関係を築いていくことができます。

ただ、これは何もずっととは限らなくて、はじめに相手に合わせていくことで信頼関係ができてきたら、会う頻度が増えてきたりすることもあります。

信頼関係や尊敬のある関わり方の中、一緒に過ごしていけば、もしかしたらライフスタイルが変わってくることも場合によってはあります。

しかし、それを望んで接すると相手も察知して余計離れることもありますので、やはり回避型の人と付き合うなら、相手のライフスタイルを引き受ける覚悟を持って付き合った方がいいでしょう。

②相手の関心に関心を持つ

これはアドラーも言っていた言葉ですが、回避型の人との付き合い方はまさにこれです。

回避型の人は共感的なコミュニケーションは取りたいとは思いませんが、本人の関心ごとに関してはとても意欲的に話す人も多いです。

その特性を受け入れて、割り切って相手の関心ごとにこちらが興味を示し、その関心ごとについて教えてもらうつもりでお話をしていくと会話が続いていくことが増え、信頼関係も築きやすくなってきます。

③「都合のいいときだけ連絡」を許す

回避型の人は、たとえば「お金を貸して欲しい」とか「頼みたいことがある」とか、「嫌なことがあったから話を聞いて欲しい」など、自分が必要な時しか連絡してこないことが多いです。

そんな特性から、連絡を受ける側としては「自分は都合よく使われているだけ」とガッカリする人もいたり、共依存や不安型愛着スタイルの特性を持つ人の場合は、頼られることが嬉しかったり、連絡がようやくきたことの嬉しさから、不本意な部分もあるけど引き受けてしまう、なんてこともあります。

しかし、この「自分が必要な時だけ連絡してくる」というのが、言ってみれば回避型の人の愛情表現とも言えるかもしれません。

そういうコミュニケーションの特性を持つ人なのです。

回避型の人は、「この人は共感してくれるな、わかってれるな」という感じ方よりも、「この人は役に立つな」という尺度で物事を考えていく傾向があります。

なので、それを受け入れられるのなら上手に付き合うことは可能でしょう。

逆に、「何でそんなコミュニケーションしかできないの!?」となるのなら、付き合うのはやめておいた方がいいかもしれません。

|まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回あげた特徴や付き合い方というのは、一例であって、これが当てはまる人もいれば、もちろん当てはまらない人もいます。

今回は一般に言われているタイプわけの説明をしましたが、アドラー心理学ではそもそもタイプわけはせず、「人それぞれみんな違う」というのが結論でもあります。

参考までに知っていただけたらなと思います。

自身の共依存的な性質や、回避依存の人とのコミュニケーションでお悩みの方は、ぜひ一度お試しカウンセリングにてご相談くださいね。

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