大切な人とのコミュニケーションギャップを断ち切る
《未来志向型 幸せエコーフレーズメソッド》
心理カウンセラーの田山 夢人です。
一口にカウンセリングと言っても、
心理学の学派や流派によって
様々なカウンセリング手法があります。
その中でも、
ざっくり2種類に分けると、
聴くだけのカウンセリング
と、
聴くだけではないカウンセリング
の2種類かなって思います。
初めに言っておくと、
どちらが良い悪いの話ではありません。
どちらもそれぞれ素敵な効果があります。
ただ、
相談をされる方のその時の段階や、
カウンセリングに求める目的に応じて、
どんなカウンセリングを受けた方が
より効果的かってのは確かにありますね。
そのうえで、
今日のお話をしていこうと思います。
まず私のところのカウンセリングは後者の、
聴くだけではないカウンセリングに属します。
聴くだけではないカウンセリングというのは、
ただお話を聞くだけではなくて、
積極的な助言やアドバイスもあるということです。
積極的な助言やアドバイスがなぜ必要かというと、
日常を変えるのは心ではなく行動だから。
行動が変わると、心が付いてきます。
私が専門にしている心理学は
アドラー心理学という古い心理学で、
この心理学の特徴としては、
すべての悩みは対人関係から来ると考え、
心の中の状態よりも、
実際に起きたコミュニケーションに
フォーカスしていく心理学です。
そこに私が話し方講師の時代に行ってきた、
コミュニケーションレッスンを加え、
より行動を変えていくために特化した
カウンセリングとなっているのです。
それが私のところで行っている、
《未来志向型 幸せエコーフレーズメソッド》
となります。
一方、聴くだけのカウンセリングは、
カウンセラー側は助言、アドバイスなどはなく、
聴くに徹することが多いカウンセリングになります。
話す内容は、
相談者さんの気持ちや感情、
思い出などの心の中のことを主に話していきます。
効果としては、
とても心もスッキリするし、
お話をしっかり受け止めて聞いてくれるので
何だか心がほぐれたような気分になれたりもします。
ただ、これだけだと改善しないことも多いのです。
なぜかというと、
心がスッキリしても、
実際に自分の行動が変わらないと
日常が変わらないから。
例えば、
恋愛依存で付き合っているお相手との関係がうまくいかない。
お話をじっくり聞いてもらって、
どうやら小さいころにしていた
自分の親とのコミュニケーションが
影響していたことが分かった。
それが分かり、
長年の謎が解けてスッキリ…
で日常が変わりますかね?
おそらくコミュニケーションの
パターンは変わっておらず、
また恋人とのトラブルが起きるでしょう。
心の中の状態もとても大切ですが、
現実世界に影響を及ぼすのは、
見えない心の中の状態や気持ちではなくて、
実際に起こしたコミュニケーションなのです。
だからその部分が変わらないといけません。
そこを変えるためには、
ただ話を聴いているだけではなく、
具体的にどう行動していけば、
周りの人とのコミュニケーションがうまくいくか
を考えていかなければなりません。
なぜ今回こういったお話をするかというと、
私のところに来てくださるクライエントさん、
多くの方が「前のカウンセラーさんは私の話を聴いているだけでした」と
おっしゃる方が多かったからなんです。
ちなみに昨日もお問い合わせをいただきました。
これね、
本来、上手な聴くだけカウンセラーさんであれば、
実は聴くだけになっていないのです。
ちゃんとお話を聞きながら質問し、
ある一定のところに誘導して、
クライエントさん自身が自ら気づけたり、
自ら行動を起こそうという方向に行くことができます。
ただ、
いくら臨床心理士・公認心理士などの資格を持っていても、
カウンセリングの技術がすごいあるとは限らないのです。
また、精神科のお医者さんも
カウンセリングの知識があるかというと、
そもそも受け持つ仕事自体が違うので、
実は心理療法はできない、心理学の知識はないという方は多かったり。
そのため、
ちゃんと効果の期待できる
「聴くだけカウンセリング」に出会えなかったりするのです。
カウンセリングの初期段階においては
聴くだけのカウンセリングもとても効果的なのですが、
もしこれがずーっと聴くだけのカウンセリングなのであれば、
もしかしたらこの先も
何も変わらずの日常が続いていくかもしれません。
あなたがもし、
今現在、カウンセリングを受けていて、
何か疑問を感じるのであれば、
一度そういった部分を見返してみてください。
今のあなたに必要なのは、
ただ聴いてもらうだけなのか、
それとも具体的な行動を考えていくことなのか。
心が世界を作りますが、
世界を作るその心を作るのは、
あなたの行動です。
よりよい人生を手に入れるため、
勇気をもって一歩を踏み出してくださいね。